Beautiful days

花より男子を愛する自称永遠の乙女の妄想  ※現在、ブロとも申請を休止中
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リオデジャネイロ狂想曲 22



すみません、つくしと司の決勝時刻を同日だと思って書いていましたが、お休みしている間になぜか1日のズレがあることがわかり、きちんと調べたはずなのに…おかしいなと思っていたのですが…。

途中で司の階級を80キロ級と勘違いして執筆していたことによるズレだとわかりました。

体重67キロの司の階級は68キロ級であり、決勝の日はつくしの飛込競技と同じ。

すみません、サボってばかりいた結果、いろいろ矛盾も多いですが、この際気にせずスルーでお願いします。








決勝戦まで残り20分。
司はいつもの集中力が保てずイライラしていた。
胴着に隠れて見えない部分、刺されたケガの痛みが準々決勝を終えたころから少しずつ強くなってきているからだった。

「クソッ」

女子57キロ級の決勝が先ほど開始となり、会場内は歓声と熱気に包まれている。
自分も間もなくあの会場へと向かうわけだが、傷口に神経が集中し精神の統一もままならない。

つくしとの関係云々は頭にないが、決勝まで来て優勝を逃すわけには行かないと拳を握りしめる。

司はきつく目を閉じて再び集中する。
なんとか最後まで持ちこたえてほしい。
戦う自分をイメージしながらその時を待つ。

すると控室のドアがカチャリと音を立てて開くのがわかり、司は集中しようとしていたところへ邪魔が入ったと思い、目を開けてドアのほうを睨みつけた。

「オマエ…」


***


「牧野様」

チーム道明寺の頭脳、西田がつくしの姿を見つけると素早く近寄ってくる。
その表情はどこか困惑しているようにも見え、異様な雰囲気を醸し出していた。

「西田さん」
「牧野様、この度はおめでとうございます」
「あ…いえ、ありがとうございます」
「日本のテレビ出演なども控えてらっしゃるのではないですか?お忙しいところをこちらにまで足を運んでくださりありがとうございます」
「そんな…道明寺さんは我々のスポンサーですし、決勝ですから来るのは当然です。ところで…道明寺…さんの様子はどうですか?」
「はぁ…」

どうも西田の歯切れが悪い。普段から余計なことをペラペラとしゃべるタイプではないが、いつもの落ち着きが感じられない。
なんとなく異変を感じ取ったつくしは

「あの、彼に何かあったんですか?」

目の前の西田にそう尋ねた。
西田は何度か口を開いては閉じる、を繰り返し何かを言いたそうだが言っていいものか迷っているようにも感じられ、決して付き合いが長いわけではないが、なんとなく司に異変が起きていることを感じ取った。

「決勝…試合まであと何分ですか?」
「15分です」
「彼に会えますか?」
「…」

どうも西田の態度は先ほどから煮え切らない。
つくしはジャージのポケットに手を入れ、ギュッと中で拳を握りしめた。
そして西田の横を通り過ぎる際に

「勝手をしてすみません、入ります」

そう呟いてドアノブに手をかける。

その様子をなぜかホッとしたような表情で見つめる西田につくしが気づくことはなかった。

カチャリ…

静かに控室のドアを開けると、そこには殺気だけをまとった司の姿があった。
戦いに行く表情とは違う。

「何しに来た、帰れ」

見たこともない表情の司に一瞬怯んだが、つくしは黙って司に近づき先ほどから突っ込んだままになっているジャージのポケットから手を出し、司に向かって差し出した。

ポケットから取り出したのは数時間前に掴んだ銀メダルだった。

「なんだよ、自慢しに来たのか」

司はそう吐き捨てるように言うと目を逸らした。

「ねぇ、しっかり見てよ」
「うるせぇな、オレはこれから決勝なんだよ、出ていけ!」

つくしに向かって怒鳴りつけた。

「鈍い色でしょ」

怒りに狂った司とは対照的に、穏やかな表情でつくしは呟く。

「オリンピックのメダルってさ、もっとキラキラしてるかと思ったの。でも銀と金とじゃ全然輝きが違うの」
「それがなんだよ」
「わかんない?飛び込みは点数で勝敗を決めるしトーナメントとは少しメダルの意味合いも違うけど…」

つくしはスゥッと一度息を吸い、決意したように言う。

「銀じゃなくやっぱり金がよかった。準決勝でなんでもっときちんと飛べなかったのかって…。ちょっとずつ時間が経つと喜びよりも悔しさが襲ってくるの」
「…」
「獲るっていったじゃん、金メダル」
「あたりめーだ」
「なら獲ってきてよ。アタシの首に金メダル、かけてくれるんでしょ?」

それだけ言うとつくしは司の首に自分の銀メダルをかけた。

「ねぇ、銀メダルかけてもらった気分、どう?」
「最悪だな」
「でしょ?」

首にかけたときに捻じれてしまったリボンを直しながら、つくしは静かに司の両肩に自分の両手を乗せた。

「アンタに似会うのは銀じゃない。もっといい色のメダル、獲ってきてよ」

そう言いながら司の唇に自分のそれを重ねるのだった。






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6 Comments

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2017.08.20 08:11 | | # [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
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2017.08.20 08:53 | | # [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
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2017.08.20 09:21 | | # [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
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2017.08.20 15:07 | | # [edit]
やこ says..."澪ちゃん様"
初めまして、コメントありがとうございます。

花男の原作もかなり前に読んだきりになってまして、世界観を壊さず書けているのか心配ですが、それっぽく書けてれば上出来ですかね(笑)

私の書くつくしは、たまに自分から大胆な行動に出ることがあるんです。そこは他の書き手さんとの差別化という感じですかね。

返信が遅くなり、トンチンカンな回答になってますけど、今後ともよろしくお願いします。
2017.08.21 15:25 | URL | #tKLq9Oy. [edit]
やこ says..."kachi様"
コメント返信が遅くなりまして申し訳ありません。

やこ家のオリンピックは1年以上やってます(笑)早く閉会式しなきゃ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

Twitterでも呟きましたが嵐のFC入りましたー。
kachiさんも入りましょー、そして現地であいましょー。
2017.08.21 15:36 | URL | #tKLq9Oy. [edit]

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