Beautiful days

花より男子を愛する自称永遠の乙女の妄想  ※現在、ブロとも申請を休止中
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リオデジャネイロ狂想曲 21

すみません、少し短めです。




司の銀メダル以上が確定したことで、日本中は歓喜に沸く。
日本のテレビではニュース速報が流れ、早朝のニュースでは日本テコンドー界の快挙と大きく取り上げられた。

日本から来た報道陣も決勝前にひと言でいいからコメントが欲しいと、会場から控室に戻る司になんとか接触を試みるが、司の気持ちは決勝に向けてすでに集中しており、声をかけたインタビュアーをことごとく無視する形となった。

ホテルに戻りタブレットでその様子を見ていたつくしは、嫌な予感でいっぱいだった。
司の脚の具合が気になって、体を休めることはできても気が休まらない。

決勝はリオの時間で22時15分開始。
あと3時間余りだが、その間あの状態で集中力を保つのは並大抵のことじゃない。

テコンドーのようにトーナメント形式で順位が決まる競技は、メダルの色によって大きく左右される。
金メダルはもちろん一度も負けずに頂点に立ったわけだし、銅メダルふたりは一度負けてしまってはいても、再度気持ちと体調を立て直して勝って得たメダルである。
よく、「銅という字は金と同じと書く」というが、一度絶望を味わっただけに喜びはひとしおである。
一方銀メダルは決勝まで一度も負けることなく勝ち進んだにも関わらず、あと一歩というところで勝ちを逃して得たメダルということになる。銅メダルとは悔しさの度合いも違う。

世界の大舞台。
獲得するメダルによって大きく違いが出てしまうと言うわけだ。

競技については全くの素人だが、つくしは試合後の司の表情が気になった。
集中しているのはわかるが、スッキリと勝ったにも関わらず納得できていない、どうも気がかりなことがあるように感じられて仕方ない。

「ねえ、テコンドーの会場に行ってみない?」

つくしは近くでスマートフォンを操作する総二郎に声をかけた。

総二郎は驚いた表情だったが、すぐにニヤリと笑顔を見せ

「ああ、いいぜ。女子の決勝の前に行こうぜ」

表向きは女子選手のナンパ目的かのように思わせているが、つくしの落ち着かない態度に気づいているようである。

「俺も行きたい」
「スポンサーだしな、全員で行こう」

近くにいた類やあきらも加勢する。
つくしは立ち上がってバスルームへ向かうと、薄く化粧をして私服に着替えた。

「牧野も女だな」

総二郎が髪をかきあげながらそう言い

「なんかかわいい」

類が笑いながら呟く。

「テレビ出演もあるのに、あんな薄い化粧で大丈夫なのか?」

そんな細かいところをあきらが心配するのである。



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