Beautiful days

花より男子を愛する自称永遠の乙女の妄想  ※現在、ブロとも申請を休止中
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どうする?!LAパニック 3

チケットの手配を済ませて元いた場所に戻ろうとすると、数人のオトコがつくしを強引に連れ去ろうとしている光景が司の目に入ってきた。

「牧野っ!」

必死で駆けつけようと走るのだが、すでにつくしは車に押し込まれて後部座席のドアが閉まり走り去ろうというところだった。

「くそっ、SP!近くにいるか!?」
「はいっ!」
「見たな?黒のメルセデスだ!オレもすぐ追いかけるからすぐに追え!」
「わかりました!」

実は司にひとり、つくしにひとり近くにSPを置いていたのだが、つくしにつけたSPの姿は近くになく、つくしを連れ去った男たちのと最初からグルだった可能性もあった。

「くそっ、牧野…」

空港からつくしと一緒に乗ってきた自分の車に乗り込むと、黒いメルセデスを追うSPの位置をGPSで確認、次に道明寺グループ最強と言われる影の機動部隊に発動命令を出した。

―警察になんて頼ってられるか!牧野はオレが探し出す!―


***


ー痛い…体中が痛い―

ひんやりとした空気を感じて目を覚ました。
ゆっくりと目を開くのだが視界はゼロ。目隠しをされた状態であることはすぐにわかった。

―そうだ、アタシ―

ハリウッドで司に待っているように言われていたのに、類にそっくりのオトコに気を許して付いてきてしまったことを思い出した。

―ほんと、バカなんだから!!―

連れ去られるときに司の声を聞いたような気がしていたが、どちらにしても突然あの場から消えてしまえば心配しているに違いない。

―それにしてもここはどこ?なんの目的でアタシをここに連れてきたの?―

後ろで手を縛られているようだし、目隠しもされている。薬のようなものをかがされたせいか、まだ頭もクラクラして気分も悪い。

とにかく今の状況を把握しなければ、とつくしは後ろの壁に頭を擦りつけ、目隠しをずらそうと試みる。

―もうっ道明寺に会うからって数日前から高いトリートメントしてたのに!これじゃ髪が痛んじゃう―

そんな無駄なことを考えながらも、少しずつ目隠しはズレていきほんの少しだけ視界が開けてきた。

周囲が薄暗いせいかずっと視界を遮られていてもそれほど眩しくなかったが、そうっと周囲を見回すとつくしひとりがここへ閉じ込められているようで人の姿は見当たらない。
すぐ右に今にも壊れそうな机と椅子が置いてある。

キョロキョロと周囲を見回しても他に何もなく、自分がコンクリートの冷たい床に直に座らされているということにすぐ気がついた。

そして

―なに…これ…―

つくしの着ている服は刃物のようなもので切りつけられた形跡がありボロボロになっている。体に傷こそないようだが、急に自分が拉致監禁されているという現実を思い知らされゾッとするのだった。
ハリウッドにいたときに来ていたギンガムチェックのシャツは着ておらず、半袖Tシャツ1枚、しかもそのTシャツも切り刻まれて直接肌や下着が見えてしまっている。

「お目覚めかい?」

―日本語…?―

壊れかけた机の奥にドアがあったようで、その扉が突然開かれ男がひとり入ってきた。

「ちょっと!アンタ誰よ!!なんのためにアタシをここに連れてきてこんな仕打ちするわけ?!」
「おいおい、できれば質問はひとつずつお願いしたいね」

目隠しが外れていることも気にせず男はそう言った。

すると続けてサングラスをかけたあの「類に似たオトコ」がブツブツと英語で何かを言いながら入ってきた。

「I can’t see anything.目の前真っ暗…」

流ちょうな日本語を操ることろを見ると日系人かもしれないと思って見ていると、サングラスを外してつくしの方を見た。

「お、さっきは良く見えなかったけど、結構カワイイじゃん。カッコも手伝ってなかなかセクシーだし」

―何あの顔…全然類になんて似てないじゃない!―

確かに鼻と口元は似ているが、目は厚ぼったい一重でつり上がり、類には似ても似つかないし全く品がない。

「どういうことよ…アタシをどうするつもりなの?」

目の前にいるふたりのオトコたちを睨みつけ、つくしは大声で叫んだ。

「無駄無駄。ここは核兵器のシェルター並みに密閉された空間だからね。叫んでも誰も来てくれないよ。愛しい道明寺様も残念ながら無理だろうね」

うすうす司絡みなんじゃないかとは思っていたが、実際そうだと知ると少し慎重にならざるを得ないと感じた。

ふたりを交互に睨みつけてはいるものの、なるべく余計なことは言わないほうがよさそうだとつくしは口を噤むことにした。

するとひとりのオトコの携帯電話がピーピーと音を立てて鳴っている。

「ねえ、アタシのバッグ、どこ?」
「ああ、財布の中身はありがたく頂戴して、ケータイはさっき川に捨てたよ」
「なっ!あの携帯、買ったばかりでまだ割賦金も支払ってないのよ!?」

そんなつくしの叫びを無視し、オトコはつくしにジリジリと近寄った。

「ずいぶん威勢のいい姉ちゃんだね。自分の置かれてる状況、よーく考えてモノを言ったほうがいいんじゃない?俺もアイツも強いよ?アンタなんて簡単にどうにでもできるんだけどね…」

類に似ていると思っていたオトコはつくしのTシャツに手をかけた。

「金持ち坊ちゃんの彼女のわりに、身に着けてるもんは安物だな。見ろよ、これプラスチックだぜ?」

そう言いながら昼間椿がつくしの首にかけた天使のモチーフのペンダントを弄ぶ。

「や…何するの?お願い、近づかないで…やめてよ…」
「密室にボロボロの女がひとり。性欲旺盛な男がふたりもいれば、当然やることはひとつでしょ」
「やめて!お願いっ!助けて!!道明寺!!!」



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