子供の日物語 前編 

本日5月5日は『子供の日』

すっかり子供らしさを失ってしまった息子を見てため息をつきながらひねり出してみました。

6時 12時 18時の3話編成でお送りいたします。



ではどうぞ







5月5日

世間は「子供の日」でそこらじゅうのガキが浮かれまくって親を困らせる日という認識しかねぇ。

ガキは嫌いだ。

だが将来産まれてくるであろうオレと牧野の子供なら話は別だ。
特に女子なら絶対に嫁にはやらねぇ。

ん?跡取りはどうするんだって?

心配すんな、軽く10人は毎年産むから(牧野が)一番ビジネスに秀でてるヤツに継がせればいいだけのことだ。

とりあえず子供の日のことはどうでもいいが、今年はサービス業以外の道明寺グループにもゴールデンウィークを採用することにした。

もちろん総裁から新入社員まで例外なく。

いいか新人ども、五月病とか言って休み明けにブッたるんでたらクビだ、クビ。


で、話を戻す。


ゴールデンウイークっつーことで、牧野にどこに行きたいかと聞いたところ、ちょっと足を延ばしてキャンプに行きたいと。

キャンプ…

っつーことは泊まり(ニヤ)

野外で牧野を抱くのも悪くはないが、周囲に客もいるだろうし激しくすると牧野が嫌がる。
と、いうことは当然貸し切りだな。キャンプ場を。

貸し切りにできなかったときのことを考えて超絶豪華なキャンピングカーを用意すると言ったら、牧野は

「最近乗ってないからバイクで行きたい!」

と言いやがった。

まあ満点の星空の下でアイツを抱くのも悪くない。

バイク用のキャンプ用品はすべてがコンパクトに作られてて持ち運びを重視しているから使い勝手はイマイチだが、西田が事前に用意したものを牧野とともにまとめていると、だんだんテンションも上がってきた。

「ねえ、道明寺。これがどうしてもくくりつけられないの」
「なんだこれ?」
「寝袋」
「ならこんなもん置いて行けよ(寝袋なんかいらねーだろ、夜はオレが寝袋変わりだし)」
「ダメだよ!他のものはともかく、山の夜は冷えるんだから」

そんな風に騒ぎながらも準備をして、翌日5月5日にオレ達は福島県のとあるキャンプ場へやってきた。

直前に決めたこともあってさすがに貸し切りは難しく、オートキャンプ場はすべて埋まっている。
なんとか一番いい場所を(金で)押さえたのだが…
車で来るキャンプとは違って、オープンサイトには遮るものがないのだが『一番いい場所』は生垣に囲まれて車がなくても周囲から見えないナイスな場所という意味らしい。

これなら牧野の心配するアレコレも安心だ。

「なんだよ!テントが別ってどういうことだ!」
「バイク用の用品ならこれが基本でしょ?」
「バイク用だって2~3人用はある!オレのほうにオマエも来い!」

こともあろうに、牧野は1人用のテントを持ってきてすでに張り終わっている。
とにかく別々のテントで寝るなんて考えられねぇ、牧野が張ってしまったテントは荷物専用にして無理矢理オレが持ってきた方に引きずり込んだ。

「バカ、そんなもん持ってくるから荷物が多くなるんだ」
「だってバイクでキャンプなんて初めてなんだもん

初めてなんだもん

うっ

やべぇ、ム…ムスコが久々に反応だ。
わりぃ牧野、とりあえず一発頼む…


***


「運動した後の食事はサイコーだな」
「そりゃアンタはね…」

楽しいキャンプのはずだが牧野の機嫌はなんだかさえない。
顔を赤らめ(てたと認識)『初めてなんだもん』の言葉にオレの理性は吹っ飛んだ。
オレの息子もテントを張ってスタンバイはOK。
ギャーギャー騒ぐ牧野をとりあえず抑えつけてバズーカ砲をお見舞いした。

「そのスッキリ爽快な顔がムカつく」
「なんとでも言え」

牧野はサイコーだ。
カラダの相性はもちろんだが、手際の良さにも驚かされる。
鍋だがコップだかわかんねぇような調理器具で次々に料理を作っていく。
しかも事前に調べでもしたのか、コイツの手料理のレパートリーにはないものばかり。

「なんだよ、準備してたのか?」
「だってキャンプだよ?一応野外料理みたいなの作りたいじゃん」

なんてカワイイヤツなんだ。
一瞬治まったムスコが起き上がりかけるが、今は鎮まってもらわないとさすがに困る。

「ねえ、料理で使っちゃったからお水汲んできてもらえない?」
「ん?ああ、いいぜ」

折り畳み式のポリタンクを持ち、水を汲みに来る。
背後から声がしたのだが、見なくてもイチャイチャしているのが癇に障って

「うるせ…」

声の方向を見るとまたもやアイツが立っていた。

「これはこれは道明寺君」
「あらまぁ!」

き…キムタク…。

「お、おっさん、こんなところで何を…」
「何をってキャンプに決まってるじゃないか。何を言ってるんだねキミは」

そりゃそうだがよりによってなんでまたこんなところで!

「ふふふ、今日は奥様はいらっしゃらないの?」

ハゲのおっさんには不釣り合いすぎるセクシー美人妻がニコニコしながら話しかけてくる。

お、奥様…だって!?

「おい、彼女は奥さんじゃないよ。彼らはまだ独身なんだ」
「まあ!ごめんなさい私たら…」
「いいんだよ、いつも一緒にいるから間違えても仕方ないしね」
「あなた…ごめんなさい私ったらお知り合いの前で失礼なことを…」
「気にすることはないよ」

そう言うと目の前のアホ夫婦は人目も憚らず腰に手を回したり、耳元で囁きあったりと醜い姿を晒している。

「よりよってなんでこのキャンプ場なんだよ」
「うちの教習所の保養地なんだよ」

なるほど。
近年は不景気でどの企業も保養地を整理しているが、教習所って儲かってんだな。
道明寺も教習所に手を出すか?

「今日は子供の日だろう?いつもとは違う雰囲気で子供を作るのもいいかと思って来てみたんだよ」
「こ…子作りだとぉぉぉ!!??」









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2017/05/05 (Fri) 09:08 | REPLY |   

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