BIRTHDAY物語 中編 

「きゃーっ!怖いっ!!!」

正解だ!
スピードを上げて雪山をクネクネと進めば自然に牧野はオレに密着だぜ。
スキーウェアだから体のラインはよくわかんねぇけど車体が揺れるたびにオレにしがみつく牧野の腕の力が心地いい。


❤❤❤


「いやっ、お風呂でなんて…」
「いいだろ、雪景色を見ながらオマエのことが抱きたかった」
「そんな…」
「誕生日、おめでとう…愛してるぜ…」

オレは牧野の胸を後ろから揉み、その頂を弄びながら口角を上げていた。

今度は雪景色の露天風呂での一戦。

ああ、夢みてぇだな。最高だ。


❤❤❤


やべぇ、夜のことを想像したら…ムスコが…
しかもこの振動…マジかよ…

ゲレンデのコブに間違って突入したスノーモービルは大きく揺れ、牧野の腕の力は強くなった。

うっ…

今回の旅行の為にオフを勝ち取ろうと、この1か月必死で働いていたオレもムスコもしばらくご無沙汰だった。
そのせいもあって、実はすでに牧野が車の助手席に乗り込んだ瞬間に一度ムスコが元気になるという失態を犯していたりする。

畜生、今夜は大変なことになるぞ牧野。

「ああんっ」

お、オマッ、なんて声を上げるんだ!マジでヤバイレベルだぞ!

「サイコーッ!気持ちいいっ!!」

牧野、それは後で言ってくれ…、何回でもイカせてやるから…。

「ちょっ、道明寺っっ前、前っ!」

オレは確かにバックは好きだが、前ってどんな体位だ?
とにかく今夜は大変なBirthdaynightになるぜ!

「ってか聞いてるの?!前っ!!!危ないってばっ!キャーッ」

次の瞬間、オレは意識を手放した。


***


目が覚めると見たこともない天井が視界に入った。
なんだ?オレんちの別荘の天井、こんなんだったか?

改装するとか言ってたが、業者が手抜きして天井直してねぇのかよ!?

が、しばらくするとなんだか薬品らしき独特な匂いがする。

なんの匂いだ?
一応媚薬は用意しとけとは言ったが結構匂いがキツイな…。

「目が覚めた?大丈夫?」

ん?声のする方を向くと、何故か額に大きな絆創膏を貼った牧野がいる。

「おまっ、どうしたその額…」
「いやいやいや、アタシよりもアンタのほうが痛々しいから…」
「なんだと?!」

よく見ると腕からチューブが伸びていて、ポタポタと垂れる滴を見ればそれが点滴であることは一目瞭然だった。

「アンタ、スノーモービルでよそ見して、山に激突したんだけど覚えてない?」
「激突だと!?」
「そうだよ、命に別条はないし骨折もしてないけど…」

ど…どういうこと…だ…?

オレは寝ている状態から勢いよく起き上がった…

はずだった…

「い、いでぇッ!」
「ほら、ダメたよ、腰強く打っちゃったんだから起き上がるのは相当辛いはず」

な、なんてことだ…

天下のオレ様がよそ見で事故だと?
しかも腰を強打ってなんだ!

こ、これじゃ今夜、オールナイトで牧野を祝ってやることができねぇじゃねぇか…。

「起きたいの?ゆっくりならたぶん大丈夫だから手伝うよ」

牧野がオレの背中を支えながらゆっくりと起こすのだが、その拍子に何故かムスコまで起き上がってしまう。

鎮まれ…今オマエに出番はない…。



こともあろうに起き上がらせる牧野の胸がちょうどオレの顔に当たるから始末におえない。

これは何の天罰なんだ?

「わ、わりぃ、トイレに行かせてくれ」
「あ、ごめん。ここ病室じゃなくて救急室だからトイレは車いすで移動しなきゃなんないんだ」
「ああ、それでいい、頼む」

ゆっくりとベッドから降り、車いすに乗った瞬間腰に激痛が走った。

「っつぅ…」
「大丈夫?」

心配そうにオレの顔を覗き込む牧野。
ダメだ、こんな情けない状態にさすがのオレも心が折れそうだ。
しかもなぜかムスコだけは相変わらず元気だし、それこそ気が狂いそうだ。





続きは21時!









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2016/12/28 (Wed) 12:37 | REPLY |   

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