教習所物語 番外編 「ロマンチックな夜に」 中編 

「なんか、腹減らねぇか?」
「うん…そうだね」


昼過ぎに会社を出発し、昼食も取らないまま1時頃にはホテルに着くと同時にベッドイン。
時計の針はすでに午後6時を指していて、何食か抜いてもそれほど空腹にならないオレもさすがに腹が減っていた。


「オレのこと食っておきながら、まだ腹が減るのか?」
「バカっ!それとこれとは別でしょう!」


ボコッ


ウゲッ、ゲホゲホッ


鳩尾にパンチを食らうのだが、クリーンヒットさせるのはそろそろやめてくれないか、牧野。


「変なこと言わないでよ。アタシ、シャワー浴びてくるから!」


そういってシーツに包まりながらバスルームへ向かう。
オマエの身体の隅々まで知り尽くしたオレの前で恥ずかしがるなんて、カワイイ奴め。


そんなことを思いながらガウンに袖を通していたときだった。


「キャーっ!」


牧野の入っていったバスルームから悲鳴が聞こえた。


「どうしたっ!」
「だ、ダメ!入らないでっ」


内側から鍵をかけずにドアノブを固く握っているようで、ちょっと力を入れれば簡単に扉は開く。


「入らないでって言ったのに!」


そういってバスローブを纏ってオレと入れ違いにバスルームを出ていった。


「おいっ!何があった?!」


ベッドルームに引っ込んでしまった牧野のことはとりあえず現状を確認してから追いかけるとして中を覗いてみるとオレの思考は完全に停止した。


なんだこのバスルームは…。


なるほど、西田め。
恐ろしく卑猥な「商品サンプル」を備え付けてくれたもんだ。


プレジデンシャルスイートにはバスルームが3つあるが、恐らくこのひとつだけだろう。
あちこちチェックしてバスルームを出ると、他のバスでシャワーを浴びた牧野がちょうど出てきたところだった。


「なによ、なんなのあれ」


ヤバイ、かなり激怒している。


「ま、待て。あれはオレが指示したわけじゃない」
「アンタが指示しなきゃ誰があんなもん取り付けるわけ?」
「たぶん新人秘書だろう…」


横山、悪いが名前を借りるぜ。


「信じらんない!ここってアンタだけが使う部屋じゃないでしょ?あんな大掛かりな、し…仕掛けなんか作って、天下のメイプルホテルが何やってんのよ!」


確かにそうだ。


ここは世界中のセレブが宿泊する最高級ホテルの最高級の客室だ。
オレが試しに使った後で、撤去させなければ。


「ああ、マジですげー仕掛けだな。大掛かりな改修までして設置するもんじゃねぇよ」
「そうよ!なんで床以外鏡張りにする必要があるわけ?!」


そう、問題のバスルームは床以外のすべてが鏡張りになっており、中央にジャグジーが設置されていたのである。


ジャグジーの真上からは糸のような無数の紐が垂れ下がっており、間仕切りカーテンのようになっているものの、「隠す」という役目は全く果たしていない。


牧野の言うようにあのバスルームはかなり卑猥な状態だ。だが使い方によってはかなりロマンチックな夜になるのにな。


「部屋、替えるか?」
「もういいよ、それこそ無駄だし」


そうだな、牧野。
オレも部屋を替えるつもりはねぇよ。


「とりあえず飯、食おうぜ」


そういって着替えを済ませ、オレ達はホテル内のフレンチレストランに向かった。




***




レストランに入った瞬間にオレは凍り付いた。
なんでアイツがここにいるんだ?


「やあ、道明寺君に牧野さん、また会ったね」


通称キムタク、オレ達が通った教習所の所長で、小太りでハゲかけているおっさんだがモデル体型の若い嫁さんがいて、何故かオレ達のデート先で出くわす確率が非常に高い。


オレにとってこいつは天敵以外の何物でもないが、牧野にとっては親切な教官らしい。
ニコニコと嫁を交えて会話をしているが、オレはその輪の中に入ろうとも思わない。


「それじゃお先に失礼するよ。若いからってあまり無理しちゃいけないよ」


うるせぇ!余計なお世話だクソジジイ!


「それじゃアタシ達もこれで…」


おっさんの言葉の意味がわかったのか顔を赤らめながらそう言う牧野。
言われなくても年相応の愛を重ねるから心配せずに教習だけしてりゃいいんだよ!


「しかし、よく出くわすよね、木村教官には」


もう二度と会いたくねぇ。




***




部屋に戻ってしまえばこっちのもんだ。


重厚な扉を閉めた瞬間からオレ達の愛の交わりはスタートする。


「んん…いやだよ。ご飯食べたばっかでお腹がポッコリしてるし…」
「オマエはどんな状態だってキレイだ…」


キスをしつつ服の上から小ぶりのかわいい胸を揉む。
ムスコはすでに戦闘モードに入っているが、腹の中が少し落ち着くまでしばらくこうして戯れていたい。


耳たぶを甘噛みして、そのまま首筋にキスを重ねると、吐息混じりに牧野が小さく喘ぐ。


鎖骨のあたりを少し強めに吸いあげると、赤い所有の印がつく。
それが面白くて嬉しくて、服を着ていれば見えない場所へいくつもいくつも付けてみた。


ブラジャーをずり上げて直接胸を触ると、ますます大きく息を吐いて色っぽく喘ぎ、乳首を抓んでコリコリと捻れば身体を捩って悶えている。


コイツはオレのオンナだ…。


かれこれ1時間近くそんな愛撫を重ねていただろうか。
腹も落ち着いてそろそろムスコが「ボクを解放して」と自己主張しているし、牧野も恥ずかしそうにしながら腰を揺らしてオレを待っている。


そろそろいくか。


お互いに狂ったように下着を脱がせ合うと、牧野の両足を大きく開いてゆっくりと入っていく…。









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今日の運試し再び


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4 Comments

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2016/11/29 (Tue) 22:09 | REPLY |   

やこ  

スリーシスターズ様

ふふふふふ

エロ過ぎるバスルーム…これは結構楽しみながら書かせていただきました。
やっぱり私にはシリアスよりもコメディが向いているんだなぁと思わせてくれる作品ですね。

さて、明日は最終日!いったいどんなオチが待っているのでしょうね。
皆さん笑ってくれるかなぁ
それだけが心配です(・・;)

2016/11/29 (Tue) 22:47 | REPLY |   

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2016/11/30 (Wed) 09:03 | REPLY |   

やこ  

ぐみあり様

えへへっ
スケールデカいですよね~。
教習所シリーズの坊ちゃん&愉快な仲間たちはかなりめちゃくちゃであり得ないことばかり起こしてくれるので書いてて楽しいです。
連載終わったらこればっか書いていたいですよ(笑)

まだツアー中なんですよねぇ。
今週末の大阪、やっぱ羨ましいなぁ。
時計に気づくなんてお嬢様素晴らしい。
ぜひご主人に交渉して差し上げてください(笑)
お嬢様がダメならやこが喜んでお引き取りいたします(コラ)

2016/11/30 (Wed) 11:01 | REPLY |   

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