ラブ・シンドローム 10 

うっかりミスで9話を「0時9分」にセットしてしまいましたので、10話以降、すべて前倒し公開にいたします。

9話がまだの方は、スクロールでもうちょい戻ってお楽しみください。

やっちまった…Σ(゚д゚lll)ガーン





参考書を開いてみたものの、連日のバイトの疲れがたまっていたのか、気付いた時には着陸の1時間前になっていた。
慌てて身支度を整え、化粧を直したり髪をとかしたり。
一応アタシもオンナだし、惚れてるオトコにはよく思われたかったりもする。

半年ぶりの再会。
アイツだって結構イイオトコになってるはずだし、そんなアイツに見劣りするのは嫌だなとか思ってしまう。
服も持ってる中でも一番カワイイものを選んでみた。

飛行機が間もなく着陸体勢に入ることを知らせるアナウンスが流れる。
もうすぐ道明寺に会えるんだ。

会ったらまず何を言う?
起きてる時間に電話してきてって文句言う?
メールはもっと文字数増やせって?

機体が前方に傾き、着陸するのがわかった。
滑走路がどんどん近づき、ドンっという衝撃が体全体に伝わる。

ニューヨークに着いたんだ…アイツのいるニューヨークに。


***

入国審査を終えてゲートを通過、すぐわかるところにいるからという道明寺からのメールを信じて周囲を見回した。
近くにアイツがいると思うとドキドキしてしまう自分がいる。

もし仕事で来られなくなったらどうしよう。
キョロキョロとあちこち見てもそれらしい姿はなく、人はどんどん少なくなっていく。

ゲートを通ってからすでに20分。
なんだか急に不安になってきて、両手をギュッと握りしめて心細さと必死に戦う。

近くで声がしたと思えばそちらを向き、全くの別人だとわかるとガッカリ。

アタシはここにいるよ。
必ず迎えにきて。

ついに同じ飛行機に乗ってきた人の姿は誰もいなくなり、待っていろと言われた場所にはアタシだけが残された。
もうゲートを通ってから30分はここにいて、アイツを待っている。

仕事で来られなくなっちゃったんだろうか。
アタシのケータイは海外仕様じゃないから連絡手段もないもんね。
それにしたって誰か代わりに人をよこすとかできないもんなのかしら。

「オマエは百面相かよ」

突然背後から声がしてアタシは動けなくなった。
半年間会いたくて会いたくて、誰にも言えなかったけどずいぶん泣いたこともあった。

「全く知らない土地に人を長い時間待たせて何やってんの?」

振り向くこともできずに出てきた言葉がこれ。まったくなんて再会なの?

「オレ様のオンナなら知らねぇ土地に来たくらいでビクビクすんな」

なんて言いぐさだよ。少しは大人になってるかと思えば全然変わってないし。

「アタシはアタシ。”誰誰のオンナ”じゃないってずっと言ってるでしょ?」

震える体、ぼやける視界のまま、力をふり絞って声のする方に振り返ると、声の主が誰なのか確認する間もなく、大きな胸の中にすっぽりと収められてしまう。

「牧野…」
「道明寺…」

顔を見る余裕もないくらい長い時間、ギュッと強い力で抱きしめられて動けなかった。でも道明寺の鼓動が伝わってきて、これが夢じゃなく本当のことなんだって思えて胸がいっぱいになった。

込められていた力が少しだけ緩み、顔を上げるとずっと会いたかったオトコの微笑む顔が見えた。


やっと、やっと会えたね…。









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4 Comments

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2016/10/24 (Mon) 11:30 | REPLY |   

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2016/10/24 (Mon) 13:37 | REPLY |   

やこ  

いちご様

ふふふー

このあたりはは私も乙女の脳に成り切って書いております。
原作のつくしよりもちょい乙女?
でも恋する女子高生ってこんな感じなんですかねぇ。
遥か昔すぎて忘れてしまいました。

さーてこの後どうなるか?

2016/10/24 (Mon) 19:20 | REPLY |   

やこ  

スリーシスターズ様

優紀ちゃん、本当にどこで買ったんでしょうね?
私も自分では購入したことないですよ(笑)

使うのかなぁ、どうなのかなぁ

さて、お話が大きく動いていくような感じですねぇ。

2016/10/24 (Mon) 19:22 | REPLY |   

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