ラブ・シンドローム 7 

連載とは関係ありませんが、本日と明日21時に、いただいたお話を公開させていただきます。

誰から強奪してきたお話かって?
ふふん、それはナイショ、聞いたら驚きますよ。
類つく作家さんの書くつかつくですよ!
超面白いですよ!

と言えばもうおわかりの方もいらっしゃるかしら??
気になる方は21時以降に再びお会いしましょう!

というわけでお楽しみに!



※お知らせ※

本日やこは息子の運動会で1日留守にします。
コメントはスマホで確認できますが、終わったあと近所の奥様方と打ち上げするので返信は明日までお待ちいただけると嬉しいです。
小学校最後の運動会。息子!(他力本願だけど)6連覇なるか!?




では本日のお話をどうぞ





医学部受験の話を持ち込んだのが西門さんだったとはね。大きなお世話って言えばそうなんだけど、実はほんのちょっとだけ医学部に興味を持ち始めたりしている自分もいる。
結構授業は真面目に聞いてるし、バイトがない時間は勉強もしてる。

確かに花沢類が医学部に行かなければ興味を持つこともなかったし、担任から持ちかけられなければ自分にそんな選択肢があることも知らずにいただろう。

このことはいずれ道明寺に話さなければならない日が来る。問題はそこだ。アタシ自身が迷ってる段階でアイツに話を持ちかければ絶対に反対されるし無理矢理止めさせられるに決まってる。

でもこんな重要なことひとりで悩んでるのもそろそろ限界だ。かといってアタシの玉の輿を夢見る家族になんて絶対に言えないし、正直どうしていいのかわかんなくなってる。

相談してみようか…。でも大丈夫だろうか。

携帯電話の発信履歴を表示させ、通話ボタンを押すか押さないか迷う。
かれこれ20分くらいその状態でいると、画面が切り替わって電話しようかどうかと迷っていた人の名前が表示された。

「もしもし…」
『あ、牧野?俺、類だけど』


***


土曜日の朝、アタシは北へ向かう電車の中にいる。

電話の内容は、大したことじゃなかった。洗濯機の使い方がよくわからなくて毎回失敗してるとか、掃除をしようとして掃除機をかけたら変なものを吸い込んで壊れたとか。
相変わらず慌てる様子はないけど、そんな状況に追い込まれているレアな花沢類を想像するだけで楽しかった。

土曜日の午後は講義がないからこっちへ来ない?という誘いを受けて、アタシは電車に乗ったわけだが、医学部進学の件を彼に話そうかどうかは決めかねている。

5人で花沢類を見送ってから1か月。
駅に停車するたび、目的地にアタシを迎えに来てる花沢類に会いたい気持ちがこみ上げワクワクしてる。

道明寺への気持ちは変わっていない。けど花沢類に対する気持ちは特別だ。子どもがいるわけじゃないからわかないけど、離れて暮らす息子に会う母親の気分かもしれないなどと笑いながら思っていた。

電車のアナウンスが次の停車駅を告げる。次の駅で降りれば花沢類が待ってる。
まだ到着まで5分以上あるっていうのに、そわそわして座ってなんかいられない。

窓の外を覗くと電車が駅に近づいてきたのがわかった。ホームに入ってどんどんスピードダウン。早く停まってくれないかと気ばかり焦る。

ようやく停車しホームへ飛び出す。階段を昇って改札を出ると、そこには1か月前に別れたばかりの、会いたくて仕方なかった顔が笑ってアタシを出迎えてくれた。

「花沢類っ!」
「牧野」

人目をはばからずに抱き着くと、花沢類の腕がアタシの腰に当たって力がこめられるのがわかった。

「あーん、会いたかったよぉ!元気にしてた?ちょっと痩せたんじゃない?ちゃんと食べてる?寝るのは心配してないけど、きちんと起きれてる?」

顔を見た瞬間に機関銃のように飛び出すコトバ。

「相変わらずうるさい女だね、あんた」

そう言いながらも笑顔で応える花沢類。

「もうっ、久しぶりだっていうのになんて言い方するの?」
「ぷ、まあいいや。とりあえずここにいても仕方ないから寮に行こう」
「え、部外者立ち入り禁止じゃないの?」
「許可出してあるから堂々と入れるよ」

寮に行けるなら暮らしぶりも少しはわかる。まずは顔を見てホッと一安心したところで電車の中でずっと考えていたことを伝えてみよう。

「ねえ、寮に行く前に大学に入ること、できないかな」
「大学に?今日は普通に午前中開講してたから開いてるし中にも入れるよ」
「アタシ部外者だけど大丈夫かな」
「よくわかんなけどなんとかなるでしょ」
「ホント?それなら連れてってほしい」
「じゃ、そうしよう」

まるで恋人のように手を繋いで歩き出す。

恋愛感情があるわけじゃない。それでも自然に手を繋いで会話を楽しむことがこんなにも楽しく嬉しいと感じられる存在はこの人しかいない。

以前はひんやりとした体温の低い手が、やけに温かく感じる。
これまで敷かれたレールの上をなんとなく進んでいた人が、自分の居場所を見つけてイキイキしているように感じられた。









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8 Comments

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2016/10/22 (Sat) 10:28 | REPLY |   

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2016/10/22 (Sat) 14:40 | REPLY |   

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2016/10/22 (Sat) 15:37 | REPLY |   

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2016/10/22 (Sat) 17:25 | REPLY |   

やこ  

じゅんこ様

うぬ、予想通りのコメントです(笑)
抱き着く、手をつなぐという描写は何度も書いては消し、消しては書く、を繰り返しました。
ただ、今後の展開を考えると、ないよりもあったほうがいいよなぁ、と思いツカサスキーの悲鳴を覚悟してアップしちゃいました。
決してノリノリで書いたわけじゃなのはわかってくれると信じてます…大丈夫かな…

2016/10/23 (Sun) 10:17 | REPLY |   

やこ  

kachi様

きっとこんなコメが来ると思ってました。
悩んで何度も書き直してこの結果。次につながると思って耐えてください(笑)

今日あたりは「これは類つく?という声もチラホラいただいていますが、うちは誰好きサイト??
おほほ。読者様の心を揺さぶれてますねぇ、ヨシヨシ、いい感じ(・∀・)ニヤニヤ

2016/10/23 (Sun) 10:25 | REPLY |   

やこ  

kachi様

いえいえ、学校の校庭でコメを読んで、ニヤリとしてしまいました。

りおさんの司くん、類つくなんですけどすごくカッコいいんですよ。
つくしなんて諦めておいらのとこ来いよ!って気分になる。
あれ絶対に読むべきです!類つくだけど(笑)

運動会はね…あはは。

息子の学校は紅白+青組があるんです。1学年3クラスなのでね。組分けはクラスの代表がクジ引きを行うらしいんです。
息子が入学してから組4回、白組1回が優勝で、赤組になった子どもたちのテンション…ダダ下がりってこともあって、先生方が今回は50m走のタイムを考慮して組分けを行ったそうです。ちなみに息子は青組。

結果

1位 白組
2位 赤組
3位 青組

というわけで、息子(だけじゃない)の6連覇は6年目で果たせず。

毎年結果に大差がついてしまうんですが、今年は僅差でした。
運動会はこうじゃなきゃね!
ビリでしたけど楽しい運動会でした。

2016/10/23 (Sun) 10:32 | REPLY |   

やこ  

スリーシスターズ様

運動会はね…ハハハな結果でした。

マリノスお好きですか!
私もわかりしころJリーグにハマりまして、ガンバ大阪のファンクラブに入っていましたし、マリノスはガンバの次に好きでした。
特に川口能活、大好きでした。

苦しかった類パートもそろそろでしょうか。
お話はこれから大きく動いて行くのかなぁ(笑)
なんか、今回は一応プロットなるものも作ってみたんですけど、予定通りにいってない気がします。
ちょい、長くなりそうな予感です。

2016/10/23 (Sun) 10:37 | REPLY |   

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