ツーリング物語 作戦 

無事に免許を取得したオレと牧野は総二郎を交えてツーリングに来ている。

総二郎は大型だからハーレーなんてシャレたのを乗り回してるが、オレは迷った末に乗り馴れた教習車と同じものを選んだ。

牧野はカワ◯キのエス◯レヤ。車高が低くて250ccと教習車よりもやや軽めでオンナに人気の単車を選んだ。

総二郎が自慢気にハーレーを乗り回してるのを見たオレは、大型にも興味を持ち始めた。

だがまたあの教習所に通うなら屋敷にコースを作り教官を雇うか、教習所を作ってしまうほうがマシだ。


「お、つくしちゃんなかなか上手いね」


当たり前だ総二郎。オレと牧野がどれだけ真面目に愛しあった…じゃなく真面目に教習に励んだと思ってんだ。

密かに牧野の体を攻略するのと同じくらい真剣に向き合ったつもりだ!

牧野が言ってた山道くねくねは流石に疲れるということで、幹線道路を走行しているオレ達。

怪しげな外車が付いてくると思ったら、かなり危険な運転をする類と今にも吐きそうな表情のあきらがいた。


「司のヘルメット、趣味悪いね」


類め、そのままそっくりタマに伝えてやるよ。


「牧野のヘルメットまでギラギラしてる」
「もういい、黙れ類。それよりあきらの心配してやれよ」


青い顔して右手を電柱に手をつきうなだれるあきら。
帰りはタクシー呼ぶか迎えを呼んだほうがいいだろう。


「そう言えば聞いたことなかったけど西門さんは何年くらい乗ってるの?」
「オレ?16で免許取った」
「じゃあもう7~8年は乗ってるってことだね」


オレはこないだ免許を取ったぞ牧野。
オマエだって一緒じゃねぇか。なんで総二郎にだけ聞くんだよ


「牧野はなかなかセンスがいいと思うぜ。乗りやすいか?250は」
「うん、本当は教習車と同じ400ccにしようと思ってたんだけどね。車検があるじゃない?あと税金も少し高いし。維持費を考えて250ccにしたの」
「世界的企業の御曹司を彼氏に持つ女の発言とは思えねぇな」


いや、オレも一応はバイクも買ってやるしガソリン代を含めた維持費を払ってやると言ったんだ。
だがオマエも牧野の性格は知ってるだろ?自分で買う、維持費も払うと言って聞かないもんだから喧嘩になった。

その喧嘩、どう収めたかって?
それを聞くのか?読者。
決まってんだろ、ボディトークで仲直りだ。(?)
教習所を卒業すれば、オーバーな安全確認もいらない。
超絶カッコいいオレ様が超絶カッコよくキメる。
世の中のオンナ達はウットリした目でオレを見るだろう。

悪いな、喧嘩したってオレは牧野しか見えてないし、抱けない。


「そろそろ行くか」


オレは牧野と総二郎に向かって話しかける。


「っていねぇし!!どこ行きやがったアイツ等!」


ついさっきまで牧野と総二郎が話していた場所には何もない。
少し離れた場所には、壮絶な顔色のあきらがハンドルを握り、気に入らなそうな顔をする類の姿しかなかった。


「先に行くねって、行っちゃった」


行っちゃったじゃねぇよ類。
なんでオレを置き去りにするんだ。


「司…悪いが俺は類を連れて帰る」
「お、おう。気を付けろよ。オマエも運転は久々だろ?」
「親友ふたりが死ぬとこなんか見たくないだろ?俺は類みたいに王子様みたいな顔して鬼のような運転はしない」


脱落者は先に帰る。
さて、オレも牧野と総二郎を追わなきゃな。

まずマイルドな安全確認後に3号車(実は名前を付けた)に跨る。
キーを回してセルを押すとブルンといい振動がオレの股間を刺激する。

やっぱり自分の単車は最高だ。
教習車なんて目じゃねぇよ。

ギアをローに入れるとオレはゆっくり発進した。



***



「楽しかったね、道明寺」


楽しいもんか。
オレを完全に置き去りにしてココまで来たくせに。

結局牧野と総二郎に置いて行かれた状態で戻ってきたオレの機嫌は最高に悪い。


「ごめんね、そんなに怒らないでよ」


可愛く言ってもダメだ!
今日はお仕置きしてやる。
最近覚えた「ツンデレ」というヤツだ。

類は『司はある意味元々ツンデレだと思うよ』なんて言っていたが、そんなわけねぇだろ。
オレは自分で言うのも何だが牧野にはデレデレだ!


「今日はこのあとどうすんの?メイプル?アタシのアパート?」


おい、誘ってんな?
いい調子だ。ここでツンデレ登場だ。


「今日はいい、屋敷に帰る」


目を見開いて驚いた表情の牧野。
いいぜ、ちょっと寂しそうな目がサイコーだ。


「どうしたの?機嫌直してよ」


押してダメなら引いてみろと総二郎だかあきらがいつだったか言ってたな。
押してばかりのオレが引いただけでこの表情!めちゃくちゃ効果出てるじゃねぇか!


「ごめんね…」


おい…そんな捨てられた子猫みたいな目をしてオレを見るな。


「じゃ、またね…」


そう言いオレから去っていく。

おい、オレの計画にないことをやるんじゃねぇ。
オマエはここでオレにすがって


『ごめんね、なんでもするからゆるして❤』


って言わなきゃなんねぇんだぞ?

なのになんだ?
スタスタとバイク近づき、エンジンをかけ始めたじゃねぇか。


「オイ、どこに行くんだよ」
「え、アパートに帰るよ」
「なんだでよ」
「なんでって、お屋敷に帰るってことは仕事が残ってるんでしょ?邪魔するわけにいかないからアタシは帰るよ」


オレはひと言も仕事で戻るなんてことは言ってねぇぞ。

そんなことを考えていると


ダタタタタタタタタタタ


牧野のエス〇レヤはオレの前から消えていった。
その場に残されたオレは、とにかく牧野の後を追うしか選択肢がなくなった。

クソッ、ツンデレ作戦は失敗か!

きっとオレは牧野のアパートについたらアホみたいに縋りついて何故か牧野に許しを請うんだな。
山田に相談して仲直り下着があるかどうかも聞いてみるか。
いや、逆にブチ切れられたらしばらく立ち直れない。

どうすりゃいいんだ、ツンデレ作戦なんてするんじゃなかった!

運よく部屋に入れたとしても、なんだかんだと拒否られそうだ。




イラスト練習 脱・模写!その①
S_4974211239734.jpg

ごめんなさい、脳が溶けててうまいオチを考えられませんでした。
次回作で頑張ります。









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2 Comments

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2016/09/28 (Wed) 12:44 | REPLY |   

やこ  

スリーシスターズ様

教習所も無事に卒業しましたのでいつかツーリングに行かせてあげようと思っていたのですが、なんだかイマイチ面白みのないオチになってしましました。

が、

ワタクシ気に入らないからと言って書きなおしとかしない(っていうかこれ以上ムリ)のでこのままアップです。
ハイ、もうヤケです。


スタンプはオフ会の帰り道に電車の中から私のあられもない姿をLINEで送ったところ翌朝に消しハンになって戻って参りました。
ほんとクオリティが高いですよね。
私はaoiさんに教えてもらいながら自己流でややるようになったんですが、押されたはんこはともかく、はんこ自体の状態を見るとレベルの違いをモロに感じます。
奇麗に彫刻刀で手直しや処理を行う姉さんに対し、むしり取ってどうにかしようとする乱暴な私。

なんでも自己流で始める私の悪いところです(笑)

2016/09/28 (Wed) 17:37 | REPLY |   

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