教習所物語 9 みきわめ 


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世間はオリンピックのメダルラッシュで盛り上がってるが、今のオレはそれどころじゃない。
今日は第2段階に上がれるかどうかのみきわめ、言ってみれば中間テストだ。

昨日オッサンから受けた屈辱と、オレを愛し過ぎてる牧野の発言に火が点き、一晩中猛烈に愛し合った。
オリンピックで「ベッド」という競技があれば間違いなくオレはゴールドメダリストだし、ひとりメダルラッシュだ。

ところが昨晩かなり燃えてしまい、オレも牧野も体は怠いし寝不足で頭がボーっとしている。
これじゃ「卒検」という名の決勝戦に辿り着く前に予選落ちだ!

オリンピックネタはどうでもいい。

とにかく今日は大事な教習だ。オッサン教官とのイザコザで乗り越すならまだしも、第2段階に上がるためのテストだっていうのに落第してたまるか!


「緊張してるのに、欠伸ばっかりでるよ」


そりゃそうだろう。一晩中狂ったように愛し合ったんだ。眠いに決まってる。


「とにかく1時間だけ我慢しろ。変なドリンク飲むか?」

「アンタが言うと本当に変なモンが入ってそうに聞こえるよ」


バカ野郎。オレはそんな変態じゃねぇ。エナジードリンクとか一時的に眠気を覚ます機能性飲料みたいなやつのことだ!


「では道明寺さん3号車、牧野さんは…インチダウン車でしたね?7号車にどうぞ」


ん?今日は初めての教官だな。親切丁寧な教官は車の教習担当みてぇだな。
そういや「ヤツ」の姿が見えねぇな。今日は朝一の教習だしもしかするとヤツは遅番で会わずに済むかもしれねぇ。

確かにヤツはなかなかキレモノの教官かもしれない。だが性格にかなり問題があるしオレとの相性は最悪だ。

さっさと終わらせて牧野とひと眠りしたい。もう一戦交えるのはとにかくしっかりと睡眠を取ってからだ!


「ああ、なんかドキドキしてきたよ。みきわめでこんなにドキドキしてたら卒検なんてどうなっちゃうんだろう」


心配するな牧野。そのドキドキしてる胸はオレが鷲掴みにしたあと陥没するまで吸いつくしてやるよ。


「今日はみきわめです。みきわめと言っても普段とそう変わりはありません。検定コースを何周も走るところを見させてもらって、大丈夫なら次回より第2段階に入っていきます」


なるほど。いつもと変わりない感じならヘマさえしなければ楽勝だな。

何点か注意事項を説明され、いざコースへ。
加速もギアチェンジも問題ない。世界最高水準の安全確認も健在だ。S字もクランクもパイ…ロンと接触せずに楽勝だったし、心配していた坂道発進もモノにした。
牧野は相変わらずスラロームで怪しい感じだが、オレから見た感じだとセーフってとこか。

で、一本橋。

ついにオレを待ち受ける最後の砦がやってきた。
快感さえ生まれる小刻みなジグザグを作り出し、バランスを取りながら進んで行く。
しつこいようだが目線は裸の牧野の胸だ。

よし、成功だ!

その後コースを何周かするも一度も落ちることなく一本橋を渡り切った。


「おふたりとも合格です。次回からは第2段階に入りますので、受付するときに赤いゼッケンを受け取ってからコースに入るようにしてください」


教習手帳を受け取り、第1段階のページとはついにおさらばだ。
順調に行けばあと8回乗って卒検だ。


「なんとかギリギリって感じだったかも。とにかくホッとしたよ」


そういうと胸に手を置き安堵の表情を見せる牧野。
その手をほどいて今すぐ貪ってやりたいがとにかく今日はまず睡眠を取るのが先だ。


「さすがにオレももうヤバイ。戻って少し寝ようぜ」

「そうだね。あ、アタシメイプルに忘れものしてきてるかもしれないの」


確かに今朝はギリギリまでベッドで汗だくになってたし、慌てて飛び出したから何か忘れていてもおかしくない。
行き先はメイプル最上階のオレ達の愛の巣だ。(※本来は客室です)

駐車場にはオレのコレクションで唯一の国産車・G●‐Rが待っている。
二輪免許とはいえ自動車教習所に通うのに高級外車はイヤだと牧野が言うから、一番地味な国産車ってことで妥協したがなかなか乗り心地がよくて気に入っている。

寝不足な上にそれなりに緊張感のある教習だった。今日はもう予定もないし帰りの道のりは安全運転でいくとするか。


走りだして5分もしないうちに助手席の牧野は寝息を立て始めた。
よく動くデカイ目も可愛いが、寝顔も最高だ。
「ポケットに入れて持ち運びたい」とかほざいてるバカな奴がいると思っていたが、実はその気持ちをわかってしまうオレがいる。

車はメイプルの地下駐車場へ。
先週牧野が欲情して部屋まで間に合わずにココで致したことを思い出し、一瞬ムスコが起きかける。さすがにオレも眠い。とにかく部屋でひと眠りしたい。


「牧野、着いたぞ」

「ん…」


起こすのは可愛そうだがここで眠らせるわけにはいかない。
可愛い唇にキスをすると、もうっ、と言ってオレの胸を軽く叩く。

ホントに可愛い奴だ。

車を降りホテルのロビーへ。フロントまでの間にすれ違うスタッフ全員がオレと牧野に深く頭を下げる。
教習の後のイライラが晴れるように気分がいい。

フロントでカードキーを受け取ると牧野がオレをツンツン突いてきた。


「ねえ道明寺…」

「なんだよ」

「あれって…」


牧野が躊躇いがちに指差す方向には165cmくらいの中年男と175cmはあるモデルのようなオンナが腕を組んで歩いているのが見えた。
まったく…高級ホテルで援助交際か?そういうのはラブホテルでやってくれ。


「なんだよ、早く行こうぜ」

「ねえ、あの人…」


牧野の様子を見るとどうやら知り合いのようだ。
お互い連れがいる状態で出くわすのも気まずいからと立ち去ろうとしたその時だった。


「おや、牧野さんに道明寺君」


聞き覚えのある声だ。しかもこんなところで絶対に聞きたくない声。


「な、なにやってんだよ、オッサン!こんなとこで!!」

「見ればわかるだろう、家族サービスだよ」


か、家族だと?!


「お嬢様ですか?お奇麗ですね」

「いや、家内だよ。昨晩誕生日ディナーのあとそのまま宿泊したんだ」


よ、嫁だと?!どう見てもオッサンよりも20歳くらいは年下だ。あきらかにオレ達と同年代だろ!


「え、そうなんですか!お若いのでてっきりお嬢様かと…」


牧野、お前の動揺はわかる。オレもかなりの衝撃を受けた。


「今日はみきわめだったね。ハンコはもらえたかね」

「はい、おかげさまでなんとか…」

「そりゃよかった。それじゃそろそろ失礼するよ」


そう言ってオッサンは右手をあげて立ち去ろうとした、が振り返ってオレに近づいて来る。右手でオレの左肩をポンポンと叩くと小声で呟いた。


「若いからって無理はするもんじゃない。何事もほどほどだよ、道明寺君」


牧野…とりあえずの睡眠はお預けだ。オマエも眠気が覚めたよな?









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14 Comments

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2016/08/21 (Sun) 12:06 | REPLY |   

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2016/08/21 (Sun) 13:25 | REPLY |   

やこ  

AN様

教習所物語、一部の方からはお褒めの言葉をいただいている作品になりました。
もしかすると「イラストのやこ」はどこかへ吹っ飛び、「アホな妄想野郎」という代名詞が定着してしまうのではないかと心配しております。
でも読んで笑っていただけるのは私も大変嬉しいです。
教習項目も折り返しです。次にどんな妄想話(まだ書くか!)を書こうかと考えているところです。

2016/08/21 (Sun) 18:27 | REPLY |   

やこ  

みわちゃん様

委員会ではコメントをありがとうございました。
本当に同じ指が打った作品なんでしょうかね?(笑)

オッサン教官は最後まで司と絡ませようと思っているオリキャラ(名無し)です。
モデル顔負けの若い嫁が登場するなんて!ほんと自分で書いておきながら謎多き人物です。

2016/08/21 (Sun) 18:30 | REPLY |   

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2016/08/21 (Sun) 21:32 | REPLY |   

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2016/08/21 (Sun) 22:42 | REPLY |   

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2016/08/22 (Mon) 02:11 | REPLY |   

やこ  

悠香様

今日はムスコが大人しい1日でありました(`・ω・´)ゞ

ほほう、二次小説に手を出しかけてる感じでしょうか?
私もイラストばかり描いて満足してたので、かなり躊躇しましたが、これは勢いですよ!勢い!
あとは先輩方が背中を押してくれたことでしょうか。

妄想力というか想像力が豊かですから、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

2016/08/22 (Mon) 02:15 | REPLY |   

やこ  

miumiu:『姫』様

オッサン視点の教習所…
恐ろしくて書けません!姫書いてよww

おかしいなおいらの坊ちゃんはナイスガイ(死語?)なのに、だたの妄想人間になっちまってるという…。

本当にいつか怒られそうで怖い今日この頃でございます。

2016/08/22 (Mon) 02:17 | REPLY |   

やこ  

みかん様

先ほど姫に「オッサンストーリー読みたい」とのコメいただきました。
オッサン視点のお話なんて誰が読むのよww

暴走ムスコは睡魔に負けて大人しめ(笑)
でも教習前と教習後(たぶん)に大暴れしてますので、そのあたりはご想像にお任せします。

2016/08/22 (Mon) 02:21 | REPLY |   

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2016/08/22 (Mon) 19:48 | REPLY |   

やこ  

悠香様

先ほどはブロとも申請ありがとうございました。
承認は済んでおりますのでご確認くださいませ。

そうそう、司と総二郎の書き分けは難しいと仲間うちでも話したことがあります。
私はまだまだ未熟なので絡ませないようにするのが精いっぱいです。

2016/08/23 (Tue) 00:22 | REPLY |   

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2019/12/15 (Sun) 20:39 | REPLY |   

やこ  

こまちママ様

はじめまして、コメントありがとうございます。

パスワード申請ということですが、当初よりパスワードの配布は行っておりません。
限定記事を読むための唯一の手段はFC2ブログに登録(ブログを書く必要はありません)し、当方と「ブロとも」になっていただく必要がございました。
しかしながら、トップページの一番見やすい場所に表示させていただきましたように、現在はブロとも申請を休止しております。
無期限停止状態ですので、いつかまた再開することもあるかもしれませんが、現在のところ予定はございません。
大変申し訳ありませんが、ご了承ください。

2019/12/26 (Thu) 20:02 | REPLY |   

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