Beautiful days

花より男子を愛する自称永遠の乙女の妄想  ※現在、ブロとも申請を休止中
0

拍手小話 本編 3話

―5月26日 木曜日 午前0時8分 道明寺家 親子の会話―

「ねえ、これって父さんと母さんの若い頃がモデルの小説じゃない?」

「フン、まあ若い頃のオレらはかなり有名だったからな。美しくも甘酸っぱい世界を小説にするオカラがいてもおかしくはねぇな」

どれちょっと見せてみろヨ、と愛息のノートパソコンを自分のほうに向ける。

息子はため息をつきながら、それをいうならヤカラだし、勝手に持っていかないでよと渋々司のうしろに回る。



「どれ、第1話 空色?聞いたことねぇな」

「父さんは誰も知らないと思うよ…すごく奇麗な文章を書く人だなぁ」

ふーんと言いながら読み進める。



「?なんだ、これ。オレは4年の約束を守れなかったって設定か」

「実際には20年かかっちゃったけどね」

「うっ」

痛いところをつかれて言葉に詰まる。



「ふん、最初の話は類目線か?」

「そうとも言えないんじゃない?でも若い頃の類さん、素敵だったんだろうね」

フン、オレのほうがモテてたぞというボヤキに思わず横にいたつくしが「ブっ」と吹き出した。



「そりゃ乱暴で金でモノを言わせるオトコなんかよりも類のほうがよっぽどいいオトコだったわよ」

「へぇ」

フンと鼻を鳴らしでむくれる父親を、息子は我が親ながらかわいいオトコだと微笑んだ。



「第2話、りおりお?」

「あ!アタシ聞いたことあるよ。類つくってジャンルで神って呼ばれてる人みたい」

類つくだと?!なんだそのいけ好かないジャンルは、と目を吊り上げて憤慨してる。



「なんだ?アイツらオマエのこと全員好き設定じゃねぇか」

「あらそう?いや、うすうすは感じてたけどね♪」

まんざらでもないという顔で微笑む母とプルプルと震えながらも画面に目線を戻す父。



「この3話ってのが最新話か?」

「うん、そうだよ」

どうやら自分が登場したらしい。

それまで面白くなさそうにしていた司の表情がみるみる緩んでくる。



が……。



「おいっ!ナンダこれはっ!オレが振られてる設定だし、総二郎がマジで告ってるじゃねぇか!!

総二郎とホテルなんか行ったら、一発ヤラレちまうに決まってんだろっ?!」

もう我慢ならんと寝室に籠ってしまった。



「ありゃ…イジケちゃった」

こうなると被害を受けるのは母のつくしである。



「おいっつくし!オマエも早く来いっっっ!」


ああ、今夜もすやすや眠る1歳になったばかりの妹の横で、耳栓が必要な夜になりそうだ。気の毒な母さん、心から同情するよ。


「あんっ」


仲がいいのは結構だけど年頃の息子がいるのを忘れないでくれよ…。


執筆:やこ



該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する