Beautiful days

花より男子を愛する自称永遠の乙女の妄想  ※現在、ブロとも申請を休止中
0

Take it easy! 第34話


「で、つくしはどうするの?司のホテル事業に付いていくの?」

「いい男ふたりにアプローチされてるんですもん、行くべきだわ」

「アンタそんな体してよくそういうこと言えるね…」



桜子が間もなく出産ということもあり、久々にT4が揃った。

美作さんが大学を卒業する少し前に真剣交際を始めたが、ふたりとも抜かりないと思っていたのにうっかりしたようで、妊娠が発覚し結婚した。

桜子以外はそれぞれ仕事に忙しくなかなか会うことができずにいたが、臨月に入りいつ産まれてもおかしくないということで、なんとか時間を合せて美作邸に集まった。

美作さんが西門さんと類にも声をかけ、それぞれ仕事が終わったら合流することになっている。



「今すぐどちらかを選べってことじゃないと思うんだけどな」

「滋さん、そういうことじゃないのよ」

「じゃ、なに?」

「アタシは仕事のこと心配してんの!」

「ああ、そういうことなんですね。それは心配ないんじゃないですかね?」

「あたしもそう思うな。だってつくしが今の会社に入ったのって、どうしてもシステムキッチンを売りたかったわけじゃないでしょ?」

「それ、チーフにも言われたよ」

「ならそんなに考えないでいいんじゃないかなって思うの。つくしはたぶん、自分が手がけたものが数字だったりカタチになったりすることが喜びなんでしょう?それならホテルだって同じだと思う」

「そうそう、優紀ちゃんの言う通り!」

「だって、経営破綻したホテルだよ?道明寺が言うには立て直すまで5~6年くらいはかかるって。それを2年でやろうなんていくらなんでも無謀だと思う」

「先輩。道明寺さんをなんだと思ってるんですか?」

「何って…」

「あれだけ巨大な企業を束ねて来た方ですよ?ホテル経営だってしてるわけだし」



お茶が冷めましたね、と言って桜子は立ち上がり、インターフォンに手をかけた時だった。



「あっ!」



珍しく大きな声を上げる桜子にビックリしたアタシ達は一斉に桜子を見る。



「あ…すみません。どうも…破水しちゃったみたいです」



***



桜子の破水は事実で、アタシ達は病院まで付いてきた。

ほとんどの場合破水から24時間以内に陣痛が始まるが、陣痛が始まっても初産ではいつ産まれるかもわからないということで、ひと先ずアタシ達は家に帰ることになった。

桜子が破水したと聞き、仕事を切り上げて駆けつけた美作さんがロビーでアタシに声をかけてきた。



「牧野、悪かったな」

「ううん、気にしないで。それよかいよいよパパだね」

「やめろよ。さっき病室で桜子に聞いたが、お前もいろいろ大変そうだな」

「まぁね、でも今に始まったことじゃないし」

「確かにそうだな。まああまり難しく考えないことだな。気楽に考えろ」

「なんでみんなして同じこと言うのよ…」

「それだけお前が物事をややこしく考えるからだろーが」



そんなにややこしく考えてるつもりはないんだけど…。

でもみんなにそう言われるってことは、きっとアタシは物事をシンプルに考えられていないんだろう。



「そうそう、司が日本に帰ってきてるって聞いたからイチかバチかで電話いれてみたんだわ。後で様子見に来るって言ってたから時間あれば話してみろよ」

「ああ!もうまた余計なことを!」

「お前みたいな奴はちょっとくらい強引に物事進めないとこっちがイライラするんだよ。俺も今夜はこういう状況だからもう助けてやれねーけど、もうちっと気楽に考えて決めろよ」

「うん、ありがとう」



美作さんは右手を上げると桜子のまつ病室に戻っていった。

気楽にったってねぇ…。

考えられるものなら気楽に考えたいと思うよ。

そんなことを思いながら病院のロビーを歩いていると、急に病院関係者がバタバタと走り回り周囲が騒がしくなる。

何だろう?と思っていると、桜子の病室に戻ったはずの美作さんが大声を張り上げた。



「牧野!司がここへ向かう途中に追突事故に遭った!怪我してるみたいだ」

「ええっ!?」



該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する