あなたを愛します 

仲良くしていただいているお友達と二次小説の題材について話していた際に出たテーマをカタチにしてみました。

原作とは設定が異なるパラレルとなります。

苦手な方はご遠慮ください。




「いらっしゃいませ」

今日もつくしは色とりどりの花に囲まれる。
仕事はハードだが、花の魅力にとりつかれて、アルバイトの身からそのまま就職してしまった。

店に入ってきたのはモデル顔負けの男前。
クセの強い髪型と、人を寄せ付けない雰囲気が印象に残っていた。

その男はいつも赤いバラを5本だけ買っていく。
週に2~3回訪れ、すでに常連と化しているが会話があるわけでもなく簡単なラッピングを待ちいつも万札で支払いをして帰って行く。

なんとなくその男が気になっていたつくしは、今度店に来たら勇気を出して話しかけてみようと思っていた。

「バラの花をお受け取りになる方は、とても喜ばれるでしょうね」
「?」

男は首をかしげてつくしを見た。

「あっ、差し出がましいことを…申し訳ございませんっ」
「ふっ」

いつも店に入ってから出るまでニコリともしない男が微笑んだ。

「誰にやるわけじゃねーし」
「そうなんですね…」

じゃ、何のために毎回5本だけ買っていくのよ、と心の中で思うがそこは営業スマイルでやりすごす。

つくしはいつもの通りに赤いバラを5本手に取ると、男が言う。

「今日は1本にしてくれ」
「…?かしこまりました。5本じゃなくてよろしいんですか?」
「イヤ…きょうは1本だ。ついでに紫のも1本くれ」

やけに赤いバラの似合う男が今日は1本?しかもついでに紫って。

「1本ずつでよろしいですか?」
「ああ…」

買い方がいつもと違うこともあり、今日はいつもとは違ったラッピングをして男に渡した。

「ありがとうございました、またお越しくださいませ」

毎日多くの花に囲まれて過ごしているつくしだが、花言葉や本数に込められた意味はうる覚え。
男が花を受け取って店を出ていくと、買い方が気になったつくしはもしかしたらと思ってすぐにお店のパソコンで花言葉を調べてみる。


赤いバラ  愛情 情熱 美 あなたを愛します
紫のバラ  誇り 気品 上品 王座 尊敬
1本 一目惚れ あなたしかいない


―ああ、あの男性は誰かに一目惚れしたのね―
―紫のバラなんてあの男の人とイメージがピッタリ―

つくしはクスリと笑ってパソコンを閉じた。


その日仕事を終えて店に鍵をかけたつくしは、背後に人の気配を感じて振り返る。
するとそこにはいつもバラを買っていく男が立っていて、つくしを優しい眼差しで見つめていた。

「あの…何か?」

男は黙ってつくしに近づくと、昼間つくしがラッピングした赤と紫のバラを差し出した。

「え…?」

すると黙って花を差し出している男が口を開いた。

「受け取ってくれ、俺の気持ちだ」


fin




***花言葉について***

即席で調べましたので意味が若干異なる場合があります。

ご了承ください。









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4 Comments

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2016/07/08 (Fri) 22:55 | REPLY |   

千冬  

お*かん様

コメントありがとうございます♪
超仲良しのお友達と盛り上がったテーマでしてね(笑)
wordに書きかけのまま放置していたものに手を加えてアップしてみました。
一目惚れ、いいですよね。夢です。マジ憧れます♥
でもF4じゃなかったらストーカーで通報される可能性が高い世の中になっております。

2016/07/09 (Sat) 00:02 | REPLY |   

千冬  

m*様(拍手コメ)

はじめまして、ようこそおいでくださいました(o^―^o)ニコ
うーん引きますかね??
司だからきっと超自然だったはず!!
私ももらってみたいわ!
そんなわけで今後ともよろしくおねがいいたします。

2016/07/10 (Sun) 20:20 | REPLY |   

千冬  

H*様(拍手コメ)

拍手コメントありがとうございます!
悲鳴あげてくださいましたか!実は私も自分がつくしになりきってドキドキしちゃったりしました。
こんな男性に一度でいいから出会ってみたいわぁ。

2016/07/17 (Sun) 00:09 | REPLY |   

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