Take it easy! 第13話 


「ああ、これか。オマエにはきちんと説明しなきゃならねぇよな」

「べ、別に説明なんて…もうアタシには関係ないんだし…」

「いや、4年後に迎えに行くと約束してその約束を守れなかったわけだし、まずはそこから説明してオマエに詫びるのが筋だろ?」

「そのことは別にもう…」



するとついさっき消したはずなのに、また煙草を取り出して火をつけた。



「わりぃな、やっぱダメみてぇだ」



このオトコは同年代の男性と比べると背負うものの大きさはケタ違いなはずだ。

ストレスだって相当なものだろう。



「オマエを迎えに行くこともできずに、黙って結婚したこと、本当にすまなかったと思ってる」

「…うん…」

「言い訳にしか聞こえないだろうが、これも政略結婚ってやつでよ」

「だろうね、わかってる。だからもういいよ」

「ろくに連絡もせずに黙って話を進めたこともずっと気にしてたんだが、帰国するまで時間すら取れなくてよ」



こちらをまっすぐ見つめながらゆっくりと話す道明寺はアタシの知ってるオトコとは別人みたいだ。

大企業のトップとして仕事をこなしてきた貫禄さえ伺える。

本当にいいオトコになって帰ってきたね、スゴイよ、道明寺…。



「だから、オマエのダチから連絡を取りたがってるって話を聞いたときには本当に驚いた」



アタシはハッとした。

そうだ、今日は優紀が道明寺と連絡を取り合った結果、仕事の口利きをしたことを抗議しなきゃならないんだった!



「あのさ、そのことなんだけど」

「そのこと?」

「うん…、優紀と連絡を取るようになってアタシの近況を伝えるように言ったみたいだけど」

「ああ、言ったな」

「今、アタシが働いてる会社に入るとき、アンタが口利きしたって本当なの?」

「…」



これまでアタシをまっすぐ見つめて言葉に詰まることなく話していたオトコが、一瞬目を逸らした。



「ああ」

「なんで?」

「それについてはダチから詳しいこと聞いてんだろ?」

「アタシがそういうのを嫌うことを知っててやったの?」

「ああ、重々承知だ」

「じゃあ、ハッキリ言わせてもらうわ。迷惑なの、本当に」

「だろうな」

「じゃ…なんで…」



目を逸らしたまま歯切れの悪いオトコが視線を再びアタシに向けた。

そして迷うことなくこう言った。



「オマエを取り戻すためだ」









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4 Comments

名無し  

No title

つかつくエンドになってほしいけど、このままつくしが坊ちゃんを許して何事もなかったかのように戻るのは嫌だなー^^;
理由がどうあれ、4年待たせて黙って結婚というのは誠意がなさすぎるというか、最低な男だなと思ってしまう。

2016/07/13 (Wed) 19:51 | REPLY |   

AN  

No title

更新ありがとうございます。
強引上司の意図も、司の結婚の経緯も知りたいことがいっぱい過ぎて更新が待ちきれない毎日です!!
T3はどうも事情をご存知で司とツーカーで、(ということはおそらくF3も??)、更に裏で司に協力してるっぽいし、知らぬは本人ばかり??

次の展開が気になります!!

2016/07/13 (Wed) 21:37 | REPLY |   

千冬  

名無し様

コメントありがとうございます。
本当ですね、女の4年は長いんだと言ってやりますか!
自分でも書いてて、こんな奴やだな、とか思いますもの(笑)
どこかで制裁を加えましょう!
なんちゃって(∀`*ゞ)エヘヘ

2016/07/13 (Wed) 23:59 | REPLY |   

千冬  

A*様

いつもコメントありがとうございます。
すごい!二次小説書けちゃうんじゃないですか?
モヤモヤさせてしまい申し訳ありません(´;ω;`)ウッ…
ご期待に沿えるか、プレッシャーに押しつぶされてますが、頑張って行きたいと思います。

2016/07/14 (Thu) 00:06 | REPLY |   

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