Beautiful days

花より男子を愛する自称永遠の乙女の妄想  ※現在、ブロとも申請を休止中
0

1年に一度だけ

今日は七夕。

千冬の住む地域は朝から珍しく快晴で彦星と織姫が数年ぶりに会える予感。

七夕にちなんだSSを書いてみました。

結局何が言いたいのかわからないけど、とにかく読んでいただけると嬉しいです。





道明寺がNYに発ってから丸3年。

忙しいのか連絡もなかなか来ないしアタシもできずにいる。

遠距離なんてアタシ達にできるんだろうかって思ったこともあったけど、気持ちは変わってないし今でも会いたい気持ちは同じ。

道明寺の載ってる雑誌は良く目にする。

どんな媒体であっても顔を見れば会いたくなるのは同じことだし、できるだけ視界に入らないようには…してる。


大学に籍を移しても、相変わらず時間を見つけて高等部の非常階段に足を運ぶアタシ。

時に大きな声で叫ぶこともあるし、会いたさに耐えきれずに涙することもある。



―道明寺、会いたいよ―



最後に会ったときからすでに1年が経とうとしている。

毎年梅雨時期に重なってもう何年も会えてない彦星と織姫よりはマシ?

今日の東京は珍しく快晴だよ!今年は会えるといいね。

そんなことを思っていると鼻の奥がツーンとする。


やだな、アタシらしくない。


たまには電話でもしてみようかなとは思う。

でも少しでも暇があるなら体を休めてほしいという気持ちもある。



「ずいぶんと重苦しい空気背負ってんな」



そんな道明寺の声が聞こえてきそう。



「さて、講義に戻りますか!」



振り向こうとした瞬間だった。

背後から何かにフワリと抱かれる感触。

体ごとすっぽり包んでくれるアタシの居場所。



「牧野…」

「道明寺…」



こんなところにいるはずがない。

アタシを抱いている人は誰?



「今日は『ななゆう』だからな。オマエに会いにきてやった」

「!」



勢いよく振り向けば大きな胸がアタシを迎えてくれる。



「『ななゆう』じゃなくて『たなばた』だし」

「うるせえな、要は年に一度だけ俺様と俺様のうるせー姫様が会える日だってことがわかればいい」



ああ、道明寺だ。

道明寺がアタシに会いに来てくれたんだ。



「あははっ、ずいぶんと態度のデカイ彦星様だこと」

「うるせーよ」



アタシを抱きしめる腕の力が強くなる。

道明寺の気持ちがストレートに流れ込んでくる。



「会いたかった」

「アタシも」

「なんで泣くんだよ」



泣いているつもりはなかったが、どうやら涙が溢れていたらしい。

視界がぼやけてハッキリとは見えなかった道明寺の顔がどんどん近づいてアタシの唇に何かが触れた。


優しい優しいキス。


道明寺からの「好きだ」って思いが伝わってくる。



だからアタシも素直に伝えよう。



アタシもアンタが好きだって。



「大好きだよ。ありがとう、会いに来てくれて」





fin



該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する