Beautiful days

花より男子を愛する自称永遠の乙女の妄想  ※現在、ブロとも申請を休止中
0

Take it easy! 第8話


声のする方へ振り返ると、そこに立っている人物を見て驚くしかなかった。



「優紀…」



中学時代からの親友、優紀がそこにいる。

アタシと優紀は親友だけど、道明寺との接点なんて考えたことがなかった。

しかも頻繁に連絡を取り合ってるのが優紀ですって?



「優紀…どういうこと?」



優紀は空いている席に腰掛けるとアタシの目をまっすぐに見つめてこう言った。



「つくし、まずはごめん」

「ううん、どういうことか説明してよ」

「そうだね」



運ばれてきた水を一口飲むとポツリポツリと話し出した。



「あたし、見てられなかったの。つくしが苦しんでるのがわかったから」

「…」

「だから道明寺さんの婚約記事が出た時点で、できるだけ人を介さないであたしの気持ちが伝わるように会社にアポイントを取ることから始めたの」



優紀とは比較的頻繁に会っているのにそんなことが起きていたなんて全然気づかなかった。



「結構時間がかかったけど、どうにかあたしから接触したがってることが道明寺さんに伝わったみたいで、直接連絡があったの」

「うん」

「あたしね、つくしを4年も待たせておいて何も言わずに他の人と結婚するなんて、どんな事情があっても許せなかったの」

「それで道明寺に文句言おうと?」

「うん、そう。結婚とかはきっとあたしたちの知らない事情があるだろうし仕方ないことはあるけど、つくしにひと言もないなんておかしいでしょ?」

「まあ、それはそうだけど…」

「それで、やっと道明寺さん本人と連絡が取れて、あたしの言いたいこと全部ぶちまけたの」



普段穏やかな優紀。

でも誰よりも強かった優紀がアタシのためにこんなことをしてたなんて…。



「そうしたらね、つくしのことを知らせてほしいって言われたの」

「じゃあ、アタシの就職活動のことを道明寺に言ったのも優紀なんだね?」

「うん」



やっといろんなことが理解出来てきた。

優紀のやさしさも嬉しいし気持ちもわかる。でも少し冷静になるとやっぱり納得できない。



「すべてを知った今、つくしはどうしたい?」



傍で静かに聞いていた滋さんがアタシをみてそう言った。



「…優紀は道明寺と連絡が取れるんでしょ?」

「うん」

「誰かに間に入ってもらって…ガツンと言ってやりたい」

「つくし…」

「黙って結婚したことは過ぎたことだしもういい。とにかく職場のことはきちんと抗議したい」



優紀は傍にいる滋さんと目を合わせると、一度息を大きく吸い込みこう言った。



「つくし。今ね、道明寺さん日本に帰ってきてるの」



該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する