Whenever You Call  リハビリ小説第一弾 ⑦ 

「プロポーズにイエスかノーで答えろというのなら…」

司の心臓はバクバクと鼓動を早め、今にも口から飛び出しそうな勢いだ。
どうか「イエス」と言ってくれと何度も何度も願う司の目をはっきりと見つめたつくしの口から出たのは

「ノー、よ」

だった。

司の目の前は真っ暗になる。やはり待たせすぎたのが原因なんだろうか、長く音信不通にしてしまったことを心の底から後悔していた。

「そう…か、やっぱりダメか…」

力なく項垂れる司に向かって、つくしははっきりと言うのである。

「連絡が取れなくなってから、一度はきっぱりあきらめようと思ったことはあるよ、正直言って」

もうつくしの弁解など聞きたくもなかった司だったが、つくしは構わず続けていく。

「でもなんでかあたしの気持ちは全く変わらなかった、高校の…あの時のまま」

下を向いていた司が恐る恐るつくしの顔を見上げると、つくしはニッコリと笑ってこう続けるのである。

「あたしたち、いくつになったと思ってんのよ?ここまで待ったんだし、これから先何年待ったとして何が変わるっていうの?」
「おい、それって…」
「答えは変わらない、ノー。でも、それはあんたと結婚しないってことじゃない」

プロポーズは断るが、結婚しないというわけじゃない?
司の脳内はパニック状態だった。

「ちょっと待て」

つくしの言葉を制止するかのように、手のひらをつくしに向けて言う。

「何を言ってるのか…」
「だーかーらー」

つくしは呆れたようにふうっと息を吐くと

「まずは目の前の仕事をきっちりと片づけるのが先じゃない?ここまで待って気持ちが何も変わらなかったんだから、何年先に伸びたって変わるもんでもないでしょ?」
「それって…」
「うん、仕事を完璧にしてよ。こんな仕事と仕事の穴みたいなところで急いで結婚するなんておかしいし、それこそ今結婚なんてしたら西門さんたちのこともあるし大騒ぎになるんじゃないの?そんなのやだよ」
「お前、それでいいのかよ」
「別にいいよ、ってか今更でしょ」

つくしが最後まで言い終わる前につくしの体を抱きしめていた。









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