Whenever You Call  リハビリ小説第一弾 ⑤ 

「あんた…突然来たと思ったら、急に何を…」
「なんだ、嫌なのか?」
「嫌だとかそういうことじゃなくて…」
「じゃ、なんなんだよ」
「それはこっちのセリフよ!」

つくしが怒り狂う意味がわからず、司は眉間にしわを寄せて考える。

「やっぱ結婚一択だろ?」
「そうじゃなく!!」

つくしは両手で頭を抱えながら、意を決したように司に言った。

「まず、あたしたちの関係ってどうなってんのよ?まだ付き合ってんの?それとも別れてんの?」
「…付き合ってる…」
「声が小さいっ!!次!ずっと音沙汰なかったくせになんでいきなり突然来たのよ」
「…よくわかんねーけど、来なきゃいけねーよーな気がして」
「はぁ…じゃなにあんたはなんとなくフラッとここに来て、なんとなくプロポーズするわけ?」
「そういうわけじゃねーけど…タイミングとかそういう…」
「なによ、タイミングって!」
「いやだから、仕事とかそういうタイミングが…」
「あーもういい、ストップストップ」

答えに詰まる司がモジモジと言いかけるのを遮ってつくしは続けた。

「F3の結婚とかそういうので、焦ってるの?」
「あいつらとは別の話だ」
「うん、そうよね、誰かが結婚したからって焦るものでもないもの」
「ただ、ずっと…」
「うん…?」

司は言いにくそうに呟いた。

「週刊誌の…あれから足が遠のいてたし…なんつーかお前怒ってんじゃねーかとかそいうこと思ってるうちに時間が経ちまくって…」
「来づらくなったけど、勇気を出して来たってことね。それはわかった」
「ずっと迎えに…っていうより、会って話さなきゃなんねーなとは思ってたけど、想像以上に時間がかかって…っていうのは言い訳になる…か」
「それで?」
「結婚はそれこそ高校んときから考えてたけどよ、俺はこういう立場で、いつでもってわけにはいかねーし…みたいなことをずっと思ってるうちにあんな記事が出ちまって…」

つくしは黙って聞いていた。

「これから年末と年始にそれぞれデカいプロジェクトに取り掛かるし、その先にはもっとデカい仕事があって、結婚どころじゃねぇと思う。だから今しかねぇんだよ」
「ふーん」
「おい、『ふーん』ってなんだよ、からかってんのか?」
「そうじゃないよ、ならその都度そう言えば良かったじゃない」
「まあそうなんだけどよ」

そして沈黙が続く。
どれだけお互いに黙っていただろうか。たまりかねた司が口を開こうとしたときに

「あのさ…」

つくしが先に口を開いた。










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